防災と住宅 フェーズフリー

この度の台風で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます

但馬大工舎では建築屋として、あるいは若い力が集う団体として災害時に地域やお客様に対して何が出来るかを会議や勉強会で度々話し合い、災害に強い住宅の提案はもちろんの事、復旧用資材のストック、災害時の行動マニュアルの作成等の取り組みを通じて「防災と住宅」について考え、行動する事を続けています

豊岡市では記憶に新しいのが、2004年の台風23号

地盤の弛く、水のつきやすい土地の多い地域ですので、住宅の造りにも課題が多いです

防災とは少し違いますが「フェーズフリー」という考え方があります

最近出来た言葉なので、聞きなれませんが、日常と非日常、両方で効果的に機能するような物や考え方の事です

住宅でのフェーズフリーも考えて行かなければいけません

例えば流行りのパントリーを地震の際、倒壊しにくい住宅の下屋根部分に配置し、可動棚の中に一部、水害でつきにくい高い場所に扉付の固定棚を造る

そして住人の方が缶詰めや飲料水のストックを意識してそこに収納すれば、日常の食料庫として、災害時の非常食として活用できます

このように工事業者の提案と住む人の心がけで、住宅の普段快適に使える装備を、いざと言う時に機能させるような事も考案出来ればと思います

今後も立地条件や生活スタイルに合った防災を一つの課題と捉え、行動して行きます         

                    糸乗


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